コラム:不審者から子供を守るために

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知らない人と話すときは注意が必要なんだよ。
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知らない人でも、何度か話をすると、だんだんその人を知ってる人だと思っちゃうから気を付けて。

知らない人とは「身元を知らない人」

子どもたちが安全に過ごすために、親は知らない人というのは「身元を知らない人」のことを意味します。

具体的には、住んでいる場所や何をしているかを知らない人です。

子どもたちは、何度か話をすることでその人の顔を知るようになると、だんだんとその人を「知っている人」と認識してしまい、警戒心が薄れてしまいます。

しかし、連れ去りを狙う加害者は、子どもと計画的に接触して身元を知らせていきますので、こうした人に気を付ける必要があります。

一方で、近所に住んでいる人や井戸端会議をしている人など、「近所の人」と話す場面があれば、子どもに挨拶するように教えましょう。

特に一軒家に住んでいる人は、集合住宅の住人よりも地域の人間関係を重視しています。

子どもたちが挨拶をすることで、コミュニティ内で子どもを見守る目を育てることができるでしょう。

子どもへの安全対策として、地域の「こども110番の家」を確認しましょう

地域には、「こども110番の家」という特別な場所があります。

これは、何かあった時に子どもが駆け込める場所であり、一軒家やお店の玄関に表示されています。

地域によってデザインは異なるかもしれませんので、子どもと一緒に通学路を歩きながら、これらのプレートをチェックしておきましょう。

知らない人との安全な距離は1.5メートル以上

知らない人に話しかけられた場合、安全な距離は1.5メートル以上です。

これは、大人が手を伸ばして触れられない距離のことを指します。

1.5メートルの距離があれば、手を伸ばされても逃げることができます。

また、この距離は公的な距離であり、相手をあからさまに避けているとは感じさせません。

子どもと一緒に、手を伸ばして実際の距離を体感しておきましょう。

注意が必要なのは、車の中から話しかけられる場合です。

ドアを隔てていても、知らない人との距離は1.5メートル以上を守ることが基本です。

特によくある声かけ事案は、「道をたずねられた」というものです。

しかし、まともな大人は子どもに道を尋ねることはありません。

子どもたちには、「わかりません」と答えてその場を立ち去るか、無視しても構わないことを教えましょう。

本当に困っている人は、大人に道を尋ねるものです。

不審者を撃退する最も効果的な方法は?

不審者が一番おそれているのは「人の目」です。

したがって、もし怖いと感じた場合は、大声を出しても構いませんし、ためらうことなく防犯ブザーを鳴らしてもいいことを教えましょう。

CAP(子どもへの暴力防止プログラム)では、お腹の奥から出す低い「おぉぉぉぉーー!」という特別な声の発声練習を行います。

なぜなら、キャー!助けてー!などの子どもの高い声は、周囲の大人には遊んでいる声のように聞こえてしまうからです。

日常生活での危険回避方法について

身の危険を感じたときには、周囲に非常事態が起こっていると伝えるために、低くて大きな声を出す練習をしておきましょう。

声を出すことで、周囲の人々に注意を喚起し、近くにいる大人に助けを求めることができます。

また、ある人物から「お母さんが入院したから病院まで送っていってあげる」と言われるような状況にも注意が必要です。

このような場合、子どもはお母さんの安全を心配し、同時にその人物の信用性についても疑問を抱くでしょう。

迷ったときには、自分だけで決断せずに、信頼できる大人に相談するようにしましょう。

学校の先生や近所の人に助けを求めることで、安全な判断ができるようになります。

もし相手が怪しい人物であれば、大人を呼びに行って戻ってきた際にはその場にいないはずです。

子どもは、防犯ブザーを鳴らすことや相手を無視することについて、自分の行動が相手に対して失礼だったり迷惑をかけるのではないかと心配することがあります。

しかし、自分が感じる恐怖を優先して行動することを伝えましょう。

もし相手の大人が子どもを怖がらせたり脅したりするなら、それは相手の責任です。

子どもには、自分の安全を最優先に考え、逃げることが一番大切だと伝えましょう。

具体的には、ランドセルを捨ててでも逃げてくることや服が汚れてしまっても構わないことなどを伝えておくと、子どもは迷わずに行動できるでしょう。

もし掴まれてしまった場合には、頭突きや目つぶし、噛みつきなど、どんな手段を使ってでも逃げるよう伝えましょう。

子どもを傷つけようとする大人に配慮は必要ありません。

相手を怯ませて逃げるためには、ためらわずに攻撃する必要があります。

ただし、「やっつけよう」と考えることは絶対に避けてください。

子どもが武道を習っている場合には特に、それを強調して伝えましょう。

子どもの落ち度を責めない

女性や子どものための護身術の講座(WEN-DO)も各地で開催されており、一度受けておくと良いです。

この講座では、小さい骨の多い足の甲を踵で思い切り踏むなどの自己防衛の方法が教えられます。

また、掴まれた手を小指から引きはがす方法も学ぶことができます。

自己防衛のために、暗い道をひとりで歩かない、知らない人に気をつけるということは重要です。

しかし、被害にあった子どもを「気をつけなかったからだ」と責めるのは適切ではありません。

もし子どもが恐い思いをして話してきたら、それを受け止めてあげましょう。

子どもが被害を打ち明けやすい環境を作るために、責めることは避けるべきです。

子どもには、「こわかったね」という言葉で気持ちを受け止めてあげるべきです。

そして、「よく話してくれたね」と抱きしめましょう。

子どもが落ち着いている時に、相手の情報や状況を尋ねることができたら、学校や警察に連絡する必要があります。

「今度から気をつけるのよ」と言いたくなるかもしれませんが、それは避けるべきです。

なぜなら、子どもは自分の落ち度を責められたと感じてしまうからです。

もし言いたければ、「これからどうしたらいいと思う?」と子どもに尋ね、一緒に考えることが重要です。

 

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