引っ込み思案な子どもへの克服アプローチ
1. 強みを強化する 好きなことで自信をアップ!
引っ込み思案な子どもに対して、親が積極的に関与することは、なかなか効果がありません。
親が「ほら、いってらっしゃい!」「大丈夫、がんばって!」と子供の背中を押してしまうのは、その子の心の準備が整ってから行うべきです。
なぜなら、恥ずかしがり屋な子供は、自ら積極的に行動することに不安を感じているからです。
ですので、親は子供が自信を持てるような環境や活動を提供することが重要です。
その方法としては、子供が好きなことに取り組む機会を与えることが挙げられます。
好きなことをすることで、子供は自分の得意な分野で成功体験を積み重ねることができます。
例えば、子供が音楽が好きなら、音楽の教室に通わせたり、楽器を練習する時間を作ることができます。
また、スポーツが好きなら、サッカークラブや野球チームに入会させたり、一緒に公園で遊ぶことも良いでしょう。
好きなことに取り組むことで、子供は自信をつけることができます。
自分の得意なことで成功体験を積むことで、自信を持つことができますし、他の人との関わりも自然と増えていきます。
また、好きなことを通じて他人と協力する機会も得られるため、チームワークやコミュニケーション能力も身につけることができます。
親は子供が好きなことに対して積極的に関与し、応援することで、子供の自信をアップさせることができます。
自信を持てるような環境や活動を提供することで、引っ込み思案な性格を克服し、子供が自ら積極的に行動するようになるでしょう。
子供の自信を引き出す方法
子供の自信を引き出すためには、まずはその子の得意なものや好きなことに集中することがおすすめです。
例えば、かけっこ、お絵かき、お歌、ダンス、あやとり、なわとび、しりとりなど、自分が得意だと感じる活動に取り組むことで自信をつけることができます。
ある日本人の男の子がイギリスでの経験を話していました。
彼はイギリスに着いた当初、英語が上手く話せず、かつ極度に恥ずかしがり屋だったそうです。
しかし、彼はサッカーが得意で、それを通じてイギリス人の友達を作ることができました。
人は得意なことに自信を持っていると、堂々と振る舞ったり、他の人と会話したりすることができるものです。
このように自分の得意分野を持つことで、自信を養い、自分の弱点やシャイな性格というネガティブな要素をカバーすることができるのです。
特に恥ずかしがり屋の子供は、人数が多くなると緊張してしまう傾向がありますので、最初は家族や少人数の友達と関わりを持つことから始めることをおすすめします。
小学校に上がる前の子供であれば、ママがほめ言葉をかけながら、その子の得意なことに対する自信を高めること、また同じ興味を持つ友達を見つけてグループを作っていくことが効果的です。
恥ずかしがり屋の子供は、大きなグループではなく小さなグループで自分の世界を持つことで幸福感を感じます。
つまり、「友達100人できるかな」というような大きな世界を求めるよりも、自分に合った小さな世界を作ることが大切です。
子供が自分らしさを表現できる場所を作るためには、サポートをしていくことが必要です。
克服方法2. 慣れの力を活用する
しかし、学校生活では、苦手なことでも頑張らなければならない場面もあります。
これに関しては、恐怖症の克服にも応用される「慣れ」の力を活用することが有効です。
慣れの力を活用することで発表会などでの不安要素を減らす方法
不安要素があると、本番で頭が真っ白になることがあります。
引っ込み思案・恥ずかしがり屋の場合は、人前に出るだけで不安が高まりますので、事前に不安要素を減らすことが重要です。
例えば、「セリフが上手く言えるかな?」という不安がよぎると、本当にセリフが頭から飛んでしまうことがあります。
それは恥ずかしがり屋以外の人でも同じですが、恥ずかしがり屋の場合、不安がさらに強くなる傾向があります。
そこで、慣れの力を使います!人の倍、緊張してしまう分、人の倍、余分に練習して、セリフに対しての慣れを持たせておくのです。
頭が真っ白になってもセリフだけはスラスラ出てくるくらいに予行練習を重ねておくと、自信がアップし、本番で驚くほど落ち着いて対処できることもあります。
恥ずかしがり屋な性格は変わらないけれど、強みでカバーできる 上記の対策を通じて分かるように、恥ずかしがり屋の部分は大人になっても変わらないことがあります。
人は生まれつきの気質があるため、恥ずかしがり屋である性格は変えることはできません。
しかし、その性格を活かして、慣れや予行練習などを通じて自身の強みに変えることは可能です。
恥ずかしがり屋であることを否定するのではなく、それを受け入れながら、慣れや対策を通じて自信を持つことが重要です。
発表会などでの不安要素を減らすためには、それぞれの個性を活かして、自信を持って取り組むことが大切です。
なんとか大丈夫だという経験を積み重ねることで、自分の内なる恥ずかしがり屋の部分を守る力が育まれます
子供の不安を和らげるためには、以下の2つのステップ、つまり強みを育てることと慣れを引き起こすことを活用してみることをおすすめします。
強みを育てる
子供が自信を持つためには、成功体験を積み重ねることが重要です。
このため、子供の得意なことや興味のあることに対して、積極的に関わる機会を作りましょう。
例えば、子供が絵を描くのが好きなら、絵のコンテストに参加させたり、自宅で展示会を開いてみたりすることが考えられます。
その結果、子供は自らの才能や努力の成果を実感し、自信を持つことができます。
慣れを引き起こす
何か新しいことに挑戦する際、不安や緊張はつきものです。
しかし、何度も経験を積むことで慣れていき、徐々に不安や緊張も軽減されていきます。
例えば、子供が公演や発表会に出る機会を作ることで、緊張に慣れることができます。
最初はとても緊張するかもしれませんが、何度も練習や経験を積むことで、本番でも自信を持って取り組むことができるようになります。
以上の2つのステップを組み合わせて活用することで、お子さんの不安を和らげることができます。
自信を育てることや慣れることは、子供の将来において重要な要素となりますので、どうぞ積極的に取り組んでみてください。